井上ひさしさんを偲び、唯々感謝です
作家・劇作家で文化功労者の井上ひさしさんが、2010年(H22)4月9日午後10時22分、肺がんのため神奈川県鎌倉市の自宅でご逝去されました。75歳でした。
私が井上さんにお会いしたのは、2008年(H20)4月29日です。
非常にご多忙の中を時間をつくって下さり、小田原の文化とまちを守るために駆けつけ、
講演をして下さったのです。
井上さんのお母様が、小田原市前川のご出身の事もあり、特別だったのかもしれません。
当時小田原は、城下町ホールと言う最悪な施設を建設する計画がありましたが、
心ある市民が、建設反対運動を強力に展開しておりました。
そうした中、井上さんが舞台芸術の専門家として、きっぱりとこれではだめだと言って下さり、
私達としては本当に心強くありがたいことでした。
そして4月29日の講演会には、約750名の方が参加され、
井上さんの基調講演に続き、そのほかに参加していただいた専門家の方にも参加して頂き、
パネルディスカッションを開催しました。
当日は入場無料でしたが、しかし沢山のカンパ金が寄せられました。
そして、何よりも井上さんは、講演費をすべてカンパして下さいました。
何から何まで本当にお世話になりました。唯々感謝です。