『じっと見つめる』 講師 中西浩 倫理研究所常任理事
天候に恵まれ、小田原市長並びに、南足柄市長、そして小田原市議会議長(お三方とも、加藤様)をはじめ、13名のご来賓を含めて、295名様にご参集頂き大盛況裡に開催できました。(平成23年6月5日日曜日 10時半 市民会館小ホール)
「拝!」と登壇された先生は、未曾有の大震災で被災した方々が、私達を忘れないで下さいと言っている。阪神大震災は、二ヶ月で忘れられてしまった。井伊直弼大老の本物の見舞の例話と合わせて、今の立ち位置で出来ることをつづけることが大切である。事実と真実はちがう。真の世界を見極めるために、じっと見つめることだと。
『気力は目』『生活は顔』『教養は声』『心の中に秘めたるものは、口』に出る。心を充実させて目を輝かせ、吉永さゆりさんのような左右対称のいい顔になろう!
『目は口ほどにものを言う』作家の吉川英治氏は、人生は目と目の対決と言い、我子の目をしっかり見て挨拶をした。心の目(眉間にある)を合わせることが大切。顎を引かなければ、心眼は働かない。
また、天皇皇后両陛下が、陶芸家の井上泰秋氏のお皿に、目を皿のようにして釘付けになられた、本質を摑み取ろうとする目。その他にも、目を通して心が現われる喩がお話され、目の大切さを気づかされました。
次に、人間関係を良くする秘訣(特に夫婦について)が語られました。夫婦は対等。違うのは個性であり良さ、お互いに補い合うことが大切。
人の良さを、百個書き出すことは大変な努力を要する。60個以後は、欠点をも愛さないと難しい。相手はそのままでいい、自分が至らない、変わろうと努力する気持ちになること。先生は、七男二女の父親。みんな個性があり、良さを見ぬき引き出す親力が重要です。
最後に、『受ける』上手な返事をする人が少ない。呼ばれたら「拝!」。 『合わせる』相手を肯定する。子どもが転んで、痛いと泣いているのに、痛くない。男でしょ!これはまずい。 『讃え合う』夫婦対鏡。自分が変わっただけ周囲が変わる。 『忘れること』女性は①忘れない②過去に生きる③点の思考。それに比べ男性は①忘れる②未来に生きる③線の思考。だから夫婦喧嘩は過去のことでするから、妻には勝てない。女性の長話しも男には理解できないなど。
笑いを交えたお話しに、あっと言う間に70分間が過ぎました。