相馬市の立谷秀清市長を迎えて、小田原再生フォーラム
平成23年6月26日(日)14時から、小田原再生フォーラムが開催された。
被災地、相馬市の立谷秀清市長を迎えて、今まだ現場にて奮闘中にて、
その熱気が伝わってくる生々しいお話をお聴きしました。
立谷氏(60歳)は、H14年1月に相馬市長に就任、現在3期目。ご自身が医師であり、総合病院の理事長でもある。
お話を伺い、震災というデリケートな内容にも関わらず、軽いジョークを交えて,きっぱりとお話されることに、強い信念とトップとしての決断力を感じました。(所謂、親分肌)
相馬市とは、二宮尊徳つながりであり、高弟 富田高慶 により、報徳仕法が実践された。
相馬中村藩 400年の城下町
被災状況(6月21日現在)
死者 443人 行方不明者 16人 流出家屋 1793棟 津波の被害者 約5000人
検潮所の測定による津波の高さは、9.3m以上。遡上高は21.6mであった。
福島第一原発から、45キロ地点にあり、放射能汚染も予断を許さぬ状況です。
講演は、写真やパワーポイントを見ながら進められましたが、
時折大事なことを気づくとその場で、加藤市長!ここが大事だ。こうした事がよかった。と、
伝授していただけたことが、今後に生きてとてもよかったと思いました。
その一つが、図上訓練。相馬市では、震災前に2回開催しており、
その経験がとても活かされて、本番にて落ち着いて対処できたとのこと。
もう一つが、緊急事態の現場の最高司令官は、市長である。
色々な情報知識を、最終決定しなくてはならない。
これは判断ではなく、決断です。
立谷市長は医師ですので、緊急医療体制をすぐに立ち上げ、
市民の命を守り、結果1人の死者も出さなかったことが誇りです話された。
救援物質も、ただ待っていたのでは間に合わないので、自ら採りに行ったそうだ。
小田原の皆様には、心から感謝しています。
今後防災協定を締結して、報徳の精神を実践していきたい。
もし小田原に何かのことがあったら、私は医者として、すぐに駆けつけますと。
今回の講演を聞かせていただき、
義捐金が日本赤十字に集まっているが、活かされずに滞っている。
こうした非常時こそ、普段のご縁を通してのつながりが大事であり、
出来ることを末永く確実にさせていただくことが大切だと思いました。
そして今こそ、私たち小田原市民は、二宮尊徳先生の教えを実践して、その結果を通してすばらしさを実感し、世界に伝えていく使命があると思いました。
推譲の精神は大切です。