「ヒルトン小田原」が、譲渡されること
人の話は聴いてみるものだ。
そして、人の心は移り変わるものだと改めて思った。
H23年11月11日の新聞で、「ヒルトン小田原」が、譲渡されるという記事を読み、
収まるところに収まって、本当に良かったと喜びました。
それは以前から、小田原市が不動産経営をするのは良くない、早く売ってしまえと言われ、
ヒルトンが買い取ってくれたらそれが一番いいと聞いていたからです。
そもそも、この物件の問題は、2002年12月に、455億円をかけて建設されたこの施設が、開業5年で突如売りに出されたことに始まった。
(労働省の雇用保険を財源に建設された無駄使い、とんでもない国策)
その値段、何と98%以上引きの、8,5億円余(民間なら16億円余)と言うとんでもない金額でした。庶民には、8,5億円も途方も無い金額なのに、455億円が如何に膨大か想像もできない。
小高い山の上に造られた施設の敷地は、約7万坪。
そして専用の道路や周辺整備にかかった金額が、30億円。
東洋のリビエラと称され、一夜城には、鎧塚氏のレストランが開業し、
来年には、杉本博司氏の博物館が、江の浦に開館する予定です。
どんどん良くなる期待のこの地域で、ヒルトンがリゾートホテルとして発展をしてくれたら、鬼に金棒、素晴らしい未来が想像できます。
しかし、小田原行政の売却交渉を見ていると、ヒルトンのペースに乗せられて、
弱気な交渉姿勢が感じられる。
1.東日本震災により、事業不振となり、家賃3ヶ月分(約1,2億円)の免除要求をのんだ。
2.来年度の固定資産税、約2億円を得るために年内調印締結を急ぎ目指す。危ない!
3.市民への説明が不十分です。(情報公開不足)
市民説明会開催、12月5日(月)午後7時学習センター「けやき」2階大会議室
4.5年間の転売禁止となっているようですが、今後の展開について、この地域の宝!景
観を損ねることのないようにしっかり話し合い、協定を交わす必要がある。
5年後に、とんでもないところに転売されたら、お金では計しれない最悪の結果にな
ってしまいます。
5.とにかく、大きな契約は専門家をいれて慎重を期して、間違えのないようにやってい
ただきたい。約9億円という売却値段が安すぎるとも言われる。
以前、超一流企業の幹部の方にお聴きした話ですが、
自治体のやり方は、あまりにも生ぬるい。資金を捻出する気構えがないからだ。
我々は、常に真剣勝負。一言で何十億、否それ以上変わってしまい、取り返しの出来ないことにすらなりかねない。
ましてや、行政のように質問の事前通告などありえない。海千山千の相手との真剣勝負!と、言われたのがとても心に響きました。
ヒルトンは、その道ではとんでもないつわもの。小田原市政など、赤子の手をひねるが如くあしらわれてしまうと思います。
日本人(農耕民族)は汚い、卑怯と言っても、彼らは、いい罠だと絶賛する狩猟民族ですから!
現代の殺伐とした状況の一端は、この仁義なき契約社会にあると思えてなりません。
加藤市長の、卓越した市政担当能力を期待しております。