近澤可也氏 環境共生・歴史文化のまちづくりセミナー
商工会議所のセミナー「環境共生・歴史文化のまちづくり」と云うテーマに惹かれて
休日のこともあり参加いたしました。(同時刻、食と健康のセミナーもあったのですが)
結果的に、近澤可也先生
(東京大学工学部建築学科大学院丹下健三研究室卒。パンデコン建築設計研究所代表。夢・情熱・理念を現実のカタチにする。ふるさと未来研究所設立代表理事。愛と叡智と技術で日本の自然・国土・文化・伝統を守り次の世代に伝えたい。http://www.pandecon.com/.)
このセミナーを選択した自分のことを褒めてあげたいと思いました。
とてもタイムリーな、素晴らしい出会いをいただきました。感謝。(相変わらず運がいいです)
【セミナーの要旨】
格差のない社会・連帯あるコミュニティを作るには、小田原はちょうどいい大きさです。
今、時代が大転換期です。
変革期に定石はない。これまでの模範解答は通用しない。
自分で感じる、知る、考える、決断する、やってみるしかない。
〈『宇宙船地球号』は持続可能か〉
現代文明にとって最も大きな脅威が、環境破壊・人口爆発です。
宇宙船地球号は、有限であり、人間は循環する生態系やシステムのなかにいます。
☆次なるイノベーション(技術革新)の波が来ている。
技術の潜在性を、最大限に活かす時代。
☆コンドラチェフの波
景気の循環には特徴的なパターンが見られ、約50年の周期(産業の技術革新により発生する)で循環しているというもの。ソ連の経済学者コンドラチェフが、1922年に発表した理論。
1.第1の波:産業革命、綿・鉄・水力の時代 1,780年代から1,848年
2.第2の波:蒸気機関、「鉄道の時代」・機械化の時代 1,848年から1,895年
3.第3の波:電気と鉄鋼と重工業の時代 1,895年から1,940年 衰退:世界恐慌
4.第4の波:自動車の登場、石油を基盤とする経済、大量生産の時代 1,941年から
5.第5の波:情報通信技術の時代、「情報革命」 1,970年代から
6.そしていよいよ、第6の波:資源効率の向上の時代到来。
≪5つの重要なコンセプト≫
①ゴミは社会の宝物
②商品ではなく、サービスを売る時代
・インターネット(国境を越え、無料である)を利用した豊かな生活。
・カーシェアリングサービス:所有ではなく、利用するサービスを買う。
・無駄を極力省いたシンプルな生活をする。
③デジタル界と自然界は融合しつつある。
・人工衛星の活用
④資源は、生産地に可能な限り近いところでリサイクルする。
・経済至上主義ではダメ!
・「グローカリゼーション」:世界化(グローバリ)と地元化(ローカリ)の合体造語。
・集中化は効率はいいが、コストをトータルすると弊害が大きい。
・食料の地産地消:アクワポニック、100マイル食事法、分散型インフラなど。
⑤迷ったら、自然を見よ。
・自然は、理想的な持続可能性モデルである。
・優しい製造、地元調達、回復性(自然の循環)。
第6の波は、人類に行動を求めている!
自身のためではなく、子や孫、将来を引き継いでくれる全ての者たちへの行動である!
僕は、今回の出会いに大きな希望を持ちました。
近澤先生は、小田原の救世主ではなかろうか。祈る思いです。
近澤先生よろしくお願いいたします。