小田原城の木造化 本物の天守閣の力
H24年4月7日(土)、桜満開の中、三の丸小学校体育館にて、
『小田原城木造化を考えるシンポジウム』が開催されました。
僕は小田原に、治療院を開業するため(それまで、小田原には、縁もゆかりもありませんでした)、
22年前に立川市から、家族5人で移り住みました。
小田原を選んだ、大きな理由に城下町の魅力がありました。
しかし、その時既に、城下町らしさはあまり無く、残念に思ったことを思い出します。
そしていよいよ、お城の象徴である天守閣を、本物を目指し木造で再建しようと言う話が動き出しました。
発起人代表は、鈴木博晶氏(かまぼこ鈴廣社長)、古川孝昭氏(魚國社長)、高橋台一氏(和菓子菜の花社長)のお三方です。
3氏は、小田原の代表的な有名店の社長さんであり、
まちづくりの活動に極めて重要な役割を果たされている方々です。
「次なる時代を象徴する天守に求められるものは?」と問うた時、
その答えは、「ただ、実直に本物であること
」であり、具体的には『小田原城天守木造化』でした。
わたしたちは、天守の木造化により、小田原城は関東で
傑出した歴史的建造物としての地位を獲得し、
東京エリアと連動した観光拠点の形成に寄与するだけでなく、
日本が誇る木構法の継承、環境循環型のエコシティーのシンボルになり得ると確信します。
「木造の本物の天守」、「お堀の桜」、
わたしたちは、次なる世代へ、また小田原という街に、『本物』を残し
たいと考えています。
そこには多くの人が訪れ、『木造の天守』は、街にとり、広く地域にとって大きな財産と
なることを確信しております。
(城普請会議のホームページ、挨拶より抜粋)
今回のシンポジウムに参加して、強く思ったことは、
「小田原が一つになれる、絆が深まる」
今まで当たり前だったことに、感謝と誇りを再確認すれば、小田原が輝き始めると感じました。
小田原城や歴史文化は、小田原だけのものではなく、日本の、否、世界の宝なんだ。
本物の天守閣を再建することは、
本物を守り続けてきた、すべての人の希望であり願いだったんだ!
伝統木構造の会の皆様の話、日本中から駆け付けてくださった、
有名木造建築を手掛けられた名棟梁の、体験に裏打ちされた、知恵と神技のお話。
先日の『「文化振興ビジョン&市民ホール基本計画」シンポジウム』でも感じたことですが、
今まで培った技や力を、他が為に活かし残したい。
今やらなくては間に合わない。本物を生み出したい。と云う、
私利私欲でない至誠の発動を、ひしひしと感じました。
その至誠に刺激され、私たち市民も、推譲の精神が引き出され、
小田原のシンボルである、本物の天守閣が創り出された時、
郷土愛、誇りも取り戻され、同時に、経済の活性化も大発展するでしょう。
それは、市民自身がこのまちの、広告宣伝マンになるからです。
「NPOグランドワーク三島」含め、まちづくりプロデューサーを先導されている、渡辺豊博教授のお話。
イギリスやアメリカの、寄付(英8兆円、米21兆円)は、個人が80%以上。日本4000億円は、73%が企業。
市民運動には、長期的な視点と、しっかりとした戦略が必要。希望、情熱、行動が大切です。も、興味深かったです。
これからは本物の時代です、本物になるためには、
与えられた愛を気づき、感謝を深め、恩返しをせずにはいられなくなり、
命から湧き出す力を、使えるようになるしかありません。
誰もが『神業』を持っています。
それが磨き出され調和したとき、奇跡が起こるのではないでしょうか?
僕も微力ではありますが、喜んで働かせて頂きます。