生きる知恵を磨こう
新世8月号で特に心に響いた記事は「新世言」です。
新世言「生きる知恵を磨こう」 丸山敏秋 倫理研究所理事長 (P10~13)
渡部昇一名誉教授(保守論客の重鎮・H29年4月17日ご逝去)は、人間の知力には二種類あると言う。インテリジェンス(教えることができ、点数がつけられる)と、インテレクト(知識とは別次元で経験によって磨かれる知恵)です。インテレクトは、油断のない張り詰めた心で最善を尽くそうとする、優しさや物事を的確に判断する目が、「生きる知恵」として養われたものです。この物事の大局を直観的に把握してしまう知恵は、名人芸に似ていて合理的なカリキュラムなどない。祖父母と同居しない共働きの核家族が大半となった日本では、インテレクトの知がかすんでしまうことを、渡部昇一氏と共に憂慮しています。「生きる知恵」を磨く機会を増やすためには、程よい緊張を絶やさず、苦労や面倒を厭わない精神の強さを、親自身が意識して鍛えて行くことが肝要です。
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