75歳を過ぎた大酒飲みの父親。息子の言霊で飲まなくなった
新世言 「大切にしすぎるツミ」 丸山敏秋 倫理研究所理事長65歳
ある所に、75歳を過ぎた大酒飲みがいました。困って相談に来た息子に(丸山敏雄は)こう言った。お父さんの希望や願いは何ですか?お酒を飲むことです。「それだったら、お酒をあげたらどうです。たった一つの望みなんですから」 そして息子は、酒瓶を父親の前に置き「今までお父さんにすまないことをしていました。今日は給料が出たのでお酒を買ってきました。存分に飲んでください」それを聞いた父親は、涙を流して喜んだ。その涙を見て「家の財産が続く限り、お酒を買って差し上げますね」と、息子が真心から言うと、それ以来、盃に2~3杯で酔うようになり、しまいには「息子が一所懸命に働いた金で買う酒を飲むのはもったいない」と、止めてしまった。 『美しき罪』これがよいと思ってやっても、実は大間違いであるという罪です。本当に大切な人であれば、自分の思いは脇に置いて、しっかりと合わせる。そこに真心の交流が生まれます。
「介護で蘇った夫婦愛から、難病を乗り越える」中島静子さん72歳 家庭倫理の会目黒区会長
夫は59歳になった頃、「認知症」という診断が下されました。脳内出血にもなり、自宅で介護することを決意し、2カ月が過ぎた時、卵巣癌が再発、10時間の手術が無事成功して退院。認知症が進んだ夫を自宅で介護生活。私が冗談半分で「静子さんが好きですか?」と尋ねたら夫は「前からずっと好きです」と返事をしてくれたのです。とっても嬉しく、今もその時の会話が蘇ってきます。癌での入院時「元気になって、人様のお役に立ちたい」と祈りました。手術後、薬も飲まず元気で12年経ちました。日々生かされていることに感謝し喜働実践。
本当に大切な人を、真心で受け止めるところに愛が生まれる。
そのためには、自らが心豊かになれないと現実には難しい。
平成30年新世2月号の要約全文は下記をクリックして下さい
30.2gatu.pdfをダウンロード