スウェーデンは、新型コロナが収束した(7月17日)
新型コロナウイルスが収束した、スウェーデン在住の宮川絢子医師の最新の情報は、
大変貴重であり安心を与えてくれました。(後編)8/20(木) 7:00配信
以下は本文からの抜粋です。
スウェーデンで医療崩壊が起きなかった理由 現地日本人医師の考察
治療に当たるスタッフも、配置換えや各種ボランティア、医学部最終学年の学生の動員や、休職状態にあるスカンジナビア航空のキャビンアテンダントを再教育し労働力をシフトするなど、多様でフレキシブルな対応がなされた。また、ICUへ配置換えするスタッフへのインセンテイブとして、通常の220%の給与を保証した。結果として、ICUが満床になることもなく、医療崩壊は起きなかった。
医療従事者のマスク着用は「手術時のみ」
スウェーデンでは、未だにマスクの使用が勧められてはいない。パンデミック発生当初は、マスクの感染予防や感染拡大防止に関するエビデンスはほとんどなかった。パンデミックを通して、マスクにある程度の効果があるとする報告が少しずつ出始め、WHOを始めとして多くの国がマスクを推奨するようになった。
しかしながら、マスクの意義に関するエビデンスが確立された訳ではなく、ソーシャル・ディスタンスを取ることが第一であることは、多くの専門家の意見が一致するところである。
8月3日のWHOの記者会見でも、マスクを推奨してはいるが、テドロス事務局長自ら「マスクは常に携帯し、ソーシャル・ディスタンスを取ることが難しい場合には使用するようにしている」。と発言している。
同様にテグネル氏は、マスクをして慢心し、ソーシャルディスタンスを取らなければ本末転倒であることを強調している。
パンデミックの第一波が収束し、スウェーデンで最も多くの感染患者を治療したカロリンスカ大学病院でも、入院治療を受ける感染者がピーク時に比べ20分の1以下の20名程度になった。
病院は通常診療に戻り、医療従事者も4週間の夏季休暇を取得できている。国内では、ソーシャル・ディスタンスを取ること、衛生の徹底、50人以上の集会禁止、症状があれば自宅待機、高齢者には屋外で会うことなどの対策は続けられている。
公衆衛生庁は7月17日、抗体による液性免疫だけでなく細胞性免疫を合わせれば、ストックホルムにおいては、およそ40%が新型コロナウイルスに対する免疫を獲得したと推測されたことを根拠に、「集団免疫がほぼ獲得された」という見解を発表した。
しかしながら、パンデミックが長期に及べば経済はさらに減速し、社会を支える若年者の命が失われるリスクが高まる。つまり、経済により失われる命がある訳だ。現在まで、感染により失われる命を救うことを免罪符として、経済を回す議論を行うことをタブー視する傾向があったが、今後人類は新型コロナウイルスと共存しなければならない可能性もあり、バランスの取れた政策の選択が望まれる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b972a4d74c67bf923e61122d30bb3f86aadb42f0?fbclid=IwAR26oYYQXpZT9ecYPnLEONGJ16kkWpi3_h0EcqDWfeS36t6t1ASQ8-n6Jpw